OpenAI Codexが「PCで働くAI」になった|2026年7月時点の全体像
OpenAIのCodexが、この数か月で性質を大きく変えました。もともとはコードを書くための道具でしたが、2026年に入ってからは「パソコン上の仕事を任せる相手」に近づいています。2026年7月時点の状況を、実際に併用している立場から整理します。
コーディング専用から、PC作業全般へ
転換点は2026年4月の「Codex for (almost) everything」という発表でした。ここでファイル操作・ブラウザ操作・外部アプリとの連携に対応し、コードを書く以外の仕事も扱えるようになりました。
さらに6月2日の更新で、方向性がはっきりします。
- 職種別プラグイン6種を追加。データ分析、クリエイティブ、営業、プロダクトデザインなどの職種向けで、62のアプリと110のスキルが統合された
- Sites機能を追加。作った画面やダッシュボードをURLで共有できる。HTMLを自分でサーバーに置く手間が不要になった
- Amazon Bedrockで正式提供開始。IAM認証やVPC分離といった既存のAWSのセキュリティ設定をそのまま使える
エンジニア向けの道具から、職種を問わない業務ツールへ広げにきているのが読み取れます。
6月25日、外出先から動かせるようになった
Codex Remoteが正式版になりました。スマートフォンとホスト側をQRコードで1対1に紐づけて、iOSやAndroidから手元の環境を操作できます。同じ日にDigitalOceanのプラグインも追加され、サーバーの用意やSSHの設定まで任せられるようになりました。
7月9日:最新モデルGPT-5.6が一般提供に
現在の中核モデルはGPT-5.6です。Sol・Terra・Lunaの3種類があり、いずれも扱える文脈の長さは27万2000トークン。4月23日に発表されたGPT-5.5から、約3か月での更新です。
同じ日にChatGPTデスクトップアプリへも統合され、以下が入りました。
- 文章とコードをその場で編集できる機能
- GitHubのプルリクエストをレビューする「PR Chat」
- Sitesで公開したページに独自ドメインを設定できる機能
- GPT-5.6によるコンピュータ操作の高速化
地味だが重要な更新
7月16日のCodex CLI 0.144.5では、危険なコマンドの検出が強化されました。ファイル削除コマンドの検出パターンが追加され、拒否したときの理由表示もわかりやすくなっています。
自律的に動くAIに作業を任せる以上、この手の安全側の作り込みは派手さがなくても効いてきます。 実務で使う側としては、機能追加より安心して見ていられる要素です。
Claude Codeとどう使い分けるか
よく聞かれますが、私たちは併用しています。どちらかが一方的に優れているという状況ではありません。
同じ課題を別のエンジンに投げると、まったく違う角度の答えが返ってきます。実装をひとつのAIに任せ、別のAIにレビューさせる進め方は、人間のペアプログラミングに近い効果があります。片方だけに絞ると、そのモデルの癖ごと成果物に乗ってしまいます。
選定に迷っている場合は、お問い合わせからご相談ください。案件の性質に合わせた構成をご提案します。
この記事のQ&A
Codexの最新モデルは何ですか?
2026年7月9日に一般提供が始まったGPT-5.6です。Sol・Terra・Lunaの3種類があり、いずれも扱える文脈の長さは27万2000トークンです。4月23日に発表されたGPT-5.5から約3か月での更新となりました。
Codexはコードを書く以外にも使えますか?
使えます。2026年4月の「Codex for (almost) everything」以降、ファイル操作・ブラウザ操作・外部アプリ連携に対応しました。さらに6月2日には、データ分析・クリエイティブ・営業・プロダクトデザインなど職種別のプラグイン6種が追加され、62のアプリと110のスキルが統合されています。
Claude CodeとCodexはどちらを使うべきですか?
併用をおすすめします。同じ課題でも別のエンジンに投げると違う角度の答えが返るため、片方に実装させ、もう片方にレビューさせる進め方が有効です。片方だけに絞ると、そのモデルの癖がそのまま成果物に出てしまいます。